多様性研究の脳内イメージ
代表取締役 吉田尚弘 ご挨拶

本当の意味でみんなが幸せになり得る社会を目指す企業へ

今こうして多様性総合研究所を設立し、その発展を願う背景には、昔、小学生だった頃の「夢」がベースとして存在しています。その夢というのはなんでもできる研究所と言うものでした。

当時、身の回りには不思議なモノがあふれていました。テレビでは様々な巨大、合体ロボットが闊歩し、銀行の窓口ではその取引をATMへと移行し、ドラえもんは空を飛び、、、そうした夢とも現実ともつかないような虚構を含む「事実」がその多様的な「情報」を多様的な媒体を通して流れ込んできていた時代でもあります。

現在、時代は当時夢見ていた21世紀の未来を迎えています。ドラえもんの誕生日はまだ先ですが、それ以外のかなりの「夢」は設定上の年代を迎え、その中で登場したいくつかの道具やロボット、様々な仕組みは、高度な研究成果やたゆまぬ努力によって、「現実」のものとして人類が手に入れ、あるいは手に入れつつあります。

確かにこうしてみると我々は色々な困難を解決し、色々なものを生み出し、色々なものを手に入れたかに見えます。

しかしながら、私たちは、技術や外面的な豊かさを手に入れる一方で、社会の内側、すなわち人々の間での「多様性」というものの、本質的な理解や受容においては、立ち止まってしまっているのではないか?あるいは、目の前にある様々な「多様性」の兆候や可能性を、充分に認識できていなかったり、戸惑いや既存の価値観への固執から、時に拒絶してしまったりしているのではないか?個々の「違い」を単に並べるだけでなく、それらがどのように存在し、互いに影響し合い、全体としてどのような様相を呈しているのか?

多様性の「様態」という複雑な構造を深く理解することが、社会の真の成熟のために置き去りにされているのではないか?そんな課題意識が、多様性総合研究所の出発点にあります。

だからこそ、私たちは「多様性の様態研究」に取り組むのです。

それは、例えるなら、夜空に輝く星々を、ただ美しいと眺めるだけでなく、その全てを理解しようとする、天文学者の壮大な探求に近いのかもしれません。

私たちの周り、そしてまだ見ぬ世界には、「多様性の様態」という名の星々が、それこそ数えきれないほど存在しています。それらが互いに複雑に繋がり合い、影響し合いながら、この宇宙、すなわち私たちの社会や現象の複雑な様相を形作っている。

この、膨大で複雑な星々(多様性の様態)が織りなす宇宙を理解するためには、単なる感覚や、既存の限られた知識だけでは難しい。天文学者が星を観測し、記録し、分析するために、精密な方法論や確固たる科学的なルールを用いるように、この多様性という宇宙を観測し、その星図を作成するためにも、体系的なアプローチが必要となります。

どのような視点から多様性を捉え、得られた情報をどのような形式で正確に記録し、論理的に分析していくか。星の位置や性質を精密に測るように、多様性の様態を正確に捉えるための、確固たる方法論と、その探求を支えるルールが不可欠なのです。これは決して「窮屈さ」を生むものではなく、むしろ、広大な宇宙の多様性を見落とすことなく、一つ一つの星の輝きを正確に捉え、それらが織りなす壮大なパターン(多様性の様態の全体像)を理解するための、探求を可能にする強固な土台となります。

こうした体系的な探求を通じて、多様性の様態の全体像を明らかにすることこそが、技術は進歩してもなお、私たちが社会の内面で直面するであろう課題を乗り越え、「本当の意味でみんなが幸せになり得る社会」の実現に向けた、本質的な一歩となると信じています。

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