タスクグラフとは ~重畳パススコアの前に~
タスクグラフとは、順序関係を持つタスク(CをやるにはAとBを済ませてからでないとできない)があった時、各タスクに時間(あるいは、コストなど)を割り振った上で、そのタスクの前後関係(先行後続関係と言います)を矢印でつなぎ、有向非閉路グラフとして表現する技術です。
複雑な手順を経て達成される仕事や製品、例えば、分散プログラム、プロセッサ開発、プロジェクトマネージメント、医療、化学、建築、災害復旧など幅広い分野において、タスクグラフ(PERT図、アローダイヤグラム、クリニカルパス、ケアマップなどとも呼ばれます)が用いられ、今日その必要性がさらに高まってきています。
キャンプでカレーを作ろう!
みんなでキャンプに来てカレーを作ることを想像してみてください。ついでにゆで卵サラダもつけるとしましょう。とりあえず人手はたっぷりいて、材料は全部購入済みだったとします。この時、想像できる手順とそれぞれにかかる時間は、
といったところでしょうか。ちなみに全部の手順を順番にこなしていくとカレーを食べるまでになんと2時間40分!昼に作り始めたカレーはおやつの時間まで食べられないことになります。
そんなに待てない!!
こんな時、貴方はどうしますか?せっかく、みんなでキャンプに来ているのだから、手分けして取り掛かればもしかしたらもっと早く食べられるかもしれません。
とはいえ、みんながてんでバラバラに動いたら収拾がつかなくなり、結局カレーそのものが失敗!?なんて事態にもなりかねません。 そもそも、カレーを煮込む段階で火が起きてなかった!!とか、カレーはできたのにご飯が炊けてなかった!!なんて、お腹もすいてるし、一つ間違えば喧嘩になるような失敗はできれば経験したくないものです。
そこでタスクグラフ!
そんな時こそタスクグラフです。下の図のように、手順の一つ一つと、それが必要とする手順とを矢印で結んでいけば、例えば「肉を炒める」の手順には「肉を切る」「火を起こす」の手順が必要で、「水を入れて煮込む」の手順には、「肉を炒める」「野菜を炒める」の手順が必要なのが一発でわかります。 タスクグラフがあれば、みんなはこの図を見て、今どういう段階で何をしなければいけないのか?を確認しながらカレー作りを手分けしてすすめることができるのです。
これで喧嘩もせず、おやつの時間よりずっと前に、おいしいカレーを食べることができそうですね(^^
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